マウスピース矯正中の口内炎を予防する3つの方法|口内炎の原因や対処法も徹底解説!

お口の悩み

マウスピース矯正中に口内炎が発生して困っている方もおられるのではないでしょうか。矯正治療を続けながらも快適な口腔環境を保つためには、予防策が欠かせません。

本記事では、マウスピース矯正中の口内炎の原因や口内炎を予防する方法について解説します。また、マウスピース矯正中の口内炎への対処法についても解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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マウスピース矯正中は口内炎になりやすい?

マウスピース矯正中は口内炎になりやすい?

歯科矯正中は、装置が口内に常に存在するため、口内の清潔さが保たれにくくなります。また、装置が口腔内の粘膜に触れてしまい、口内炎が発生しやすいです。

しかし、マウスピース矯正では、柔軟な素材で作られたマウスピースが使用されるため、口内炎のリスクが低減されます。さらに、マウスピースは取り外しが可能なため、万が一口内炎が発生しても、装置を外せば治癒に専念できます。

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マウスピース矯正中の口内炎の原因は5つ

マウスピース矯正中の口内炎の原因は5つ

次に、マウスピース矯正中の口内炎の原因について解説します。

  • マウスピースによる刺激
  • 不衛生なマウスピースの装着
  • 口内の乾燥
  • ストレスと免疫力の低下
  • 食べ物のカスが歯に付着している

それぞれの内容について詳しくみていきましょう。

1.マウスピースによる刺激

マウスピースの使用は口腔内の健康維持に役立ちますが、使用には注意が必要です。とくに、新しいマウスピースを装着する際、適切な調整がされていないマウスピースでは、口内の粘膜が傷つきやすくなります。

また、マウスピースの縁が鋭利な場合、口内に痛みを引き起こす可能性があります。このような場合は、歯科医院で適切な調整を受けることが大切です。マウスピースは本来、出荷前にしっかりと研磨されるべきですが、稀に不備が生じる可能性があります。

2.不衛生なマウスピースの装着

マウスピースの清潔さは、口内の健康にとって非常に重要です。適切に洗浄されていないマウスピースは、細菌やカビの温床となり、口内炎やそのほかの口内トラブルを引き起こす可能性があります。

また、毎日の歯磨きが不十分だったり、マウスピースのケアを怠ると、口内炎や虫歯、歯周病のリスクが高まります。定期的なマウスピースの交換とともに、日常の清潔習慣を維持するように努めてください。

なお、マウスピースの洗浄頻度については、こちらの記事で詳しく解説しています。

関連記事:【歯科技工のプロが教える】マウスピース洗浄の頻度は?基本的な洗浄手順や注意点を徹底解説!

3.口内の乾燥

マウスピースによって、唾液の流れが部分的に阻害されてしまうと、口内が乾燥しやすくなる傾向があります。乾燥した状態が続くと、口腔内の粘膜が脆くなり、細かな傷ができやすくなります。

これが原因で口内炎が発生するリスクが高まるため、マウスピースを使用するときには口腔内の湿度を保つ工夫が大切です。適切な水分補給や口腔ケアの実施により、乾燥によるトラブルを防げます。

4.ストレスと免疫力の低下

栄養の偏りや睡眠不足、さらには日常のストレスが重なると、体の免疫力が低下しやすくなります。このような状況で口内の粘膜が刺激を受けると、口内炎が発生しやすいです。また、矯正治療中には、治療そのものがストレスとなる場合があります。

このストレスが免疫力の低下を招き、結果的に口内炎の発生頻度が増す原因になる場合があります。このため、日常の健康管理とストレス対策が口内炎の予防には欠かせません。

5.食べ物のカスが歯に付着している

マウスピース矯正中の食事では、マウスピースを取り外す必要がありますが、その際に食べ物のカスが歯間に残るケースがあります。これにより、細菌が繁殖しやすくなり、口内炎を引き起こすリスクが高まります。

矯正中は口腔内の清潔さを保つ必要があるため、食後には必ず歯を磨き、フロスを使用するようにしましょう。正しい口腔ケアにより、口内の健康が維持され、矯正治療をより効果的に進められます。

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マウスピース矯正中の口内炎を予防する3つの方法

マウスピース矯正中の口内炎を予防する3つの方法

次に、マウスピース矯正中の口内炎を予防する方法について解説します。

  • 口腔内のケアを徹底する
  • 食生活・生活習慣を見直しする
  • ストレスを溜めない

それぞれの内容について詳しくみていきましょう。

1.口腔内のケアを徹底する

口内炎の発生を防ぐためには、口腔内の清潔さを保つ必要があります。食事の後には必ず歯を磨く習慣をつけましょう。とくに、殺菌成分を含む歯磨き粉やマウスウォッシュは、口腔内の細菌を減少させるのに効果的です。

また、外出先でも口内のケアを怠らないようにするために、キシリトールガムを携帯するのもおすすめです。口腔内が清潔であれば、マウスピースやアタッチメントの使用時に生じる小さな傷も早く治癒します。

2.食生活・生活習慣を見直しする

口内炎の予防には、栄養バランスのとれた食生活が大切です。とくに、ビタミンB₂やビタミンB₆、ビタミンCを意識して摂取するのがおすすめです。

これらのビタミンは、豚肉やブロッコリー、バナナ、卵、キウイ、ピーマンなどに多く含まれています。偏った食事や外食が多い場合、これらの栄養素が不足しがちになるため、注意してください。

また、睡眠不足も免疫力を低下させ、口内炎を引き起こしやすくします。毎晩6時間以上の睡眠を確保し、心身の健康を保つようにしましょう。

3.ストレスを溜めない

ストレスは私たちの健康にさまざまな影響をおよぼしますが、口内炎の一因にもなり得ます。ストレスを完全に取り除くのは難しいですが、日常生活のなかで少しずつ解消していく工夫が大切です。

たとえば、日常的に軽い運動やリラックスする時間を設けると効果的です。寝る前にノンカフェインのハーブティーを飲んで心を落ち着けたり、アロマキャンドルの香りを楽しみながらゆっくりとストレッチするなどの方法があります。

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マウスピース矯正中の口内炎への対処法は3つ

マウスピース矯正中の口内炎への対処法は3つ

次に、マウスピース矯正中の口内炎への対処法について解説します。

  • 口内炎を刺激しない
  • 口内炎用の薬を使用する
  • マウスピースを調整する

それぞれの内容について詳しくみていきましょう。

1.口内炎を刺激しない

口内炎ができた際には、患部を刺激しないように心がけてください。歯磨きの際や食事中は、口内炎がある部分を避けるように注意しましょう。

とくに、カレーやキムチ、柑橘類などの刺激の強い食べ物は避けるべきです。これらの食べ物は痛みを引き起こし、口内炎の治癒を遅らせる可能性があります。また、気になって舌や手で触れないように注意してください。

2.口内炎用の薬を使用する

マウスピース矯正中に口内炎ができた場合、口内炎用の薬の使用がおすすめです。市販の口内炎用ジェルやパッチの使用により、痛みが和らぎ、治癒を促進できます。これらの薬は患部に直接塗布できるため、矯正装置との接触によるさらなる刺激を防げます。

また、薬の使用と並行して、口腔内を清潔に保つことや、刺激の少ない食事を心がけることも大切です。もし、口内炎が長引く場合や悪化する場合は、歯科医に相談してみてください。

3.マウスピースを調整する

マウスピース矯正中に口内炎が発生した場合、マウスピースの調整が有効な対処法です。マウスピースが口内の特定の部位を刺激している場合、その部分を滑らかに削ったり調整したりすれば、口内炎の予防や改善が期待できます。

この調整は専門的な技術を要するため、自己判断で行わず、必ず歯科医や矯正専門医に相談しましょう。また、調整後も違和感や痛みが続く場合は、再度の調整や別の対処法を検討する必要があります。定期的なチェックと適切な対応で快適な矯正治療を続けてください。

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マウスピース口内炎でよくある3つの質問

マウスピース口内炎でよくある3つの質問

最後に、マウスピース口内炎でよくある質問をご紹介します。

  • 口内炎を刺激しない
  • 口内炎用の薬を使用する
  • マウスピースを調整する

それぞれの内容について詳しくみていきましょう。

質問1.矯正中はいつまで口内炎ができる?

矯正装置を装着してしばらくすると、口内炎の発生頻度が減少する場合があります。これは、身体が装置の位置を覚え、舌や頬が無意識に装置を避けるようになるためです。

また、装置が口内の粘膜を傷つけない咀嚼方法を自然に学び、歯並びの改善が進むことで、装置が口内に当たりにくくなることも影響しています。ただし、装置の位置を調整した直後は、再び口内炎ができやすい状態になるケースがあります。

質問2.歯並びが悪いと口内炎ができやすい?

口内炎ができやすい原因の1つに、口ゴボ(口が前に突き出た状態)が挙げられます。口ゴボの状態では、歯や矯正装置が口内の粘膜に接触しやすく、これが摩擦や圧迫を引き起こし、口内炎の原因となります。

また、歯が不揃いだと、食べ物のカスが歯と歯の間に詰まりやすく、これが細菌の増殖を促進し、口内の炎症を引き起こす原因です。さらに、歯並びが悪いと噛み合わせが不均一になり、特定の部位に過度な圧力がかかり、粘膜が傷つきやすくなります。

なお、口ゴボについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

関連記事:口ゴボとは?セルフチェックの方法や口ゴボの影響、治し方まで詳しく解説します! – 歯科技工所|株式会社シケン コラム

質問3.口内炎が治らない場合はどうするべき?

口内炎がなかなか治らない場合は、できるだけ早く歯科医師に相談するようにしましょう。とくに、インビザライン矯正中に口内炎が頻繁に発生する場合、治療計画の再検討やマウスピースの調整が必要になるかもしれません。

歯科医師は、口内炎の原因を詳しく調査し、適切な治療法を提供します。迅速かつ適切な対応を受けられれば、インビザライン矯正の過程をより快適に進められます。

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まとめ

まとめ

本記事では、マウスピース矯正中の口内炎の原因や口内炎を予防する方法、矯正中の口内炎への対処法について解説しました。

マウスピース矯正中は口内炎が発生しやすく、その原因としてはマウスピースによる刺激や不衛生な状態での装着、口内の乾燥、ストレスと免疫力の低下、食べ物のカスの付着などが挙げられます。

これらの問題に対処するためには、口腔内ケアの徹底や食生活・生活習慣の見直し、ストレスを溜めこまない工夫が必要です。万が一口内炎が発生した場合には、口内炎を刺激しない、口内炎用の薬を使用する、マウスピースを調整するなどの適切な対処法を取るようにしましょう。

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