口ゴボとは?セルフチェックの方法や口ゴボの影響、治し方まで詳しく解説します!

お口の悩み

口ゴボは、横顔で見ると唇が鼻先と同じかそれ以上に前に出ているのが特徴です。歯の並びや咬合に問題があるために生じるケースが多く、見た目に悩んでいる方もおられるのではないでしょうか。

本記事では、口ゴボの概要やセルフチェックの方法、口ゴボによる影響を解説します。また、口ゴボの治し方やよくある質問も解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

口ゴボとは?

口ゴボとは?

参考:口ゴボとは?セルフチェック方法や治し方を徹底解説|oh my teeth

口元の前突が目立つ状態を「口ゴボ」と呼びます。歯の並びや咬合に問題があるために生じる場合が多く、アジア人によく見られます。

口ゴボの特徴は、横顔で見ると唇が鼻先と同じかそれ以上に前に出ているため、見た目に悩む人も少なくありません。美容的な観点から、改善したいと考える人も多いですが、矯正治療や外科的な手術により、改善できる場合があります。

CTA_おくちコラム

口ゴボをセルフチェックする方法

口ゴボをセルフチェックする方法

口元が突き出ているか確認するには、横顔の写真を使います。まず、鼻先からあご先まで直線を引き、その線に対して唇がどの位置にあるか確認しましょう。

理想的な横顔の場合、唇の先がその線上に位置していますが、多くの日本人は唇が線よりも前に出ている人が多いです。また、下あごが後方に引っ込んでいると、口元がより突き出して見える場合があります。

CTA_おくちコラム

口ゴボの原因は3つ

口ゴボの原因は3つ

次は、口ゴボの原因について解説します。

  • アデノイド肥大
  • 先天的要因
  • 後天的要因

それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。

1.アデノイド肥大

アデノイド肥大は、上咽頭に位置するリンパ組織の一部であるアデノイドが異常に大きくなる状態です。この状態になると、口を前に突き出したような形になってしまい、鼻が詰まりやすく、口で呼吸するケースが多くなります。

また、いびきや睡眠時に呼吸が止まる症状も見られます。これらの症状が続く場合、日常生活や健康に悪影響をおよぼす可能性があるため、専門の医師に診てもらいましょう。

2.先天的要因

歯並びやあごの構造などの骨格的な特徴は、親からの遺伝で決まる場合が多く、子どもにも影響をおよぼします。あごが小さすぎたり、歯が大きすぎる場合、口元が突出して見えます。

また、上下のあごのバランスが崩れていると、その影響が顕著です。上あごが大きい、または下あごが小さい場合、口元が前に出ているように見えやすくなってしまいます。

3.後天的要因

後天的な口ゴボの原因は、生活習慣や日常の癖に起因しており、幼少期のあごの発達時期に見られやすい特定の習慣が影響をおよぼします。たとえば、指しゃぶりや爪を噛む癖は、前歯や口まわりの形に影響を与える可能性が高いです。

さらに、口呼吸が習慣化すると、舌が正しい位置に収まらず、口まわりの筋肉のバランスが崩れてしまいます。これを防ぐためには、早期に習慣を改善し、歯科矯正などの適切な治療を受ける必要があります。

CTA_おくちコラム

口ゴボによって起こる影響は3つ

口ゴボによって起こる影響は3つ

次は、口ゴボによって起こる影響について解説します。

  • 見た目が気になる
  • 虫歯や歯周病リスクが高まる
  • 顎関節や胃腸への負担が増加する

それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。

1.見た目が気になる

顔の印象について気にされる方も多く、口元に対するコンプレックスを抱いてしまいます。たとえば、口を開けて笑うことに抵抗を感じる方や、話すときに口元を隠す仕草を見せる方がいます。

これらの行動は、歯の形や口の構造に対する不安から来ている場合が多く、日常生活での笑顔や会話の自然さに影響を与えかねません。美しい笑顔を取り戻すために、歯列矯正や口元のケアが必要なケースもあります。

2.虫歯や歯周病リスクが高まる

口元が突出していると口が閉じにくく、口腔内が乾燥しやすくなります。唾液は、自然な殺菌効果を持ち、口内の自浄作用に重要な役割がありますが、乾燥するとその効果が弱まります。

そのため、虫歯や歯周病の原因菌が繁殖しやすくなり、病気になるリスクが高いです。口腔内の健康を保つためには、口元の健康にも注意を払う必要があります。

なお、口臭による歯周病については、こちらの記事で詳しく解説しています。

関連記事:【歯科技工のプロが教える】口臭は歯周病が原因?気になる口臭の種類や特徴、治し方を徹底解説!

3.顎関節や胃腸への負担が増加する

出っ歯が原因で正しい噛み合わせができないと、顎関節に大きな負担がかかります。また、食べ物を適切に噛み切れないため、胃や腸に過度の負担がかかり、消化不良や胃腸障害のリスクが増加します。

このため、出っ歯の治療は歯科だけでなく、全身の健康維持にも不可欠です。歯科医師との相談を通じて、早期に適切な治療を受けるようにしましょう。

CTA_おくちコラム

口ゴボの治し方は3パターン

口ゴボの治し方は3パターン

次は、口ゴボの治し方について解説します。

  • マウスピース矯正
  • セラミッククラウン
  • ワイヤー矯正

それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。

1.マウスピース矯正

マウスピース矯正は、透明な装置を使って徐々に歯を移動させる矯正法です。この方法では、口腔内スキャナーで取得した精密なデータを基に、患者ごとに専用のマウスピースを数十枚製作します。

患者は1〜2週間ごとに新しいマウスピースへ交換し、理想の歯並びを目指します。マウスピース矯正は抜歯を伴わない場合が多く、研磨処置で歯が動くスペースを確保するため、軽度の口ゴボの治療にも最適です。

ただし、場合によっては抜歯の前に、マウスピース矯正をするケースもあります。また、必要に応じてワイヤー矯正との併用も可能です。

なお、マウスピースの効果については、こちらの記事で詳しく解説しています。

関連記事:【歯ぎしり・食いしばり対策に】マウスピースの効果は4つ|種類や注意点、よくある質問まで徹底解説!

2.セラミッククラウン

セラミッククラウンは、前歯の一部を削り、セラミックで作られたクラウンを被せて、歯の形や色を美しく整えられます。セラミッククラウンの使用は、矯正効果が早く現れやすく、矯正後の後戻りのリスクも少ないという利点があります。

しかし、健康な歯を削る必要があるため、この処置を選ぶ際には注意が必要です。また、場合によっては神経を取り扱う処置が求められるため、治療する前には、歯科医師としっかりと相談し、最適な治療方法を選びましょう。

3.ワイヤー矯正

ワイヤー矯正は、ブラケットという器具を歯に取り付け、ワイヤーを通して適切な力を加えて、歯を段階的に移動させる方法です。この矯正方法には、以下の3つの配置装置があります。

  • 表側矯正
  • 裏側(舌側)矯正
  • ハーフリンガル矯正

ハーフリンガル矯正の場合、上あごは裏側、下あごは表側にブラケットを装着します。軽度から中度の口ゴボには、小臼歯を抜歯し、約1.5cmのスペースを作り出して歯を調整する方法が一般的です。

CTA_おくちコラム

口ゴボでよくある3つの質問

口ゴボでよくある3つの質問

最後に、口ゴボでよくある質問について解説します。

  • 質問1.口ゴボは自力で治せますか?
  • 質問2.「出っ歯」や「受け口」との違いは?
  • 質問3.口ゴボの治療方法はどのように選べばいい?

それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。

質問1.口ゴボは自力で治せますか?

口元の美しさを保つためには、普段からのケアが大切です。たとえば、舌で歯を押す癖や頬杖をついたり、口呼吸したりする習慣を改善すると、歯並びの悪化を防げます。

しかし、一度歯並びが乱れてしまうと、自己努力だけでは元に戻すのは難しいです。このような場合、歯科矯正や美容外科手術などの専門的な治療が必要となります。

質問2.「出っ歯」や「受け口」との違いは?

見た目からは、出っ歯と口ゴボの区別が難しい場合があります。出っ歯は「上顎前突」とも呼ばれ、上の前歯だけが前に突出している状態を指します。

一方、受け口は、歯並びの問題ではなく、口元全体が前に出ている状態です。このため、出っ歯の場合は前歯を引っ込めるだけで改善できるケースが多いですが、口ゴボの場合は上下のあごの位置やバランスの調整が必要です。

質問3.口ゴボの治療方法はどのように選べばいい?

口元の形状が気になる場合、治療法はそれぞれの状態に応じて異なります。たとえば、歯の配置が原因である場合、透明なアライナーや金属製のブレースを用いる矯正治療が一般的です。

場合によっては、歯を抜かずに装置だけで改善もできますが、抜歯が必要なケースもあります。一方、骨格に問題があり、矯正だけでは効果が得られない場合は、外科的な手術の併用が検討されます。どのような治療法が適しているかは専門家の診断を受けるのがおすすめです。

CTA_おくちコラム

まとめ

まとめ

本記事では、口ゴボの概要やセルフチェックの方法、口ゴボの影響、治し方を解説しました。

口ゴボになる原因は、アデノイド肥大や親からの遺伝である先天的要因、幼少期の癖が起因の後天的要因があります。これらによって、見た目の悩みや歯の病気になるリスクが高まり、顎関節や胃腸への負担などに影響がおよびます。

治療法は、「マウスピース矯正」や「セラミッククラウン」、「ワイヤー矯正」の3種類です。それぞれ特徴があり、口ゴボの状態によってできる治療方法が異なるため、気になる方は専門家に相談してみてください。

関連記事

特集記事

コメント

この記事へのトラックバックはありません。

TOP