口臭の原因は虫歯や歯周病だけでなく、生活習慣や隠れた病気の可能性もあります。
そこで、本記事では、口臭に悩む人が陥りがちな7つの共通点を詳しく解説します。さらに、口臭の種類や今すぐできる効果的な対策、口臭チェック方法、おすすめの食べ物まで、口臭ケアの内容もご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

口臭の種類は5つ

口臭の原因を正しく理解し、適切な対策を行うことが大切です。原因別に適切な対処法をとることで、口臭を予防・改善できます。
1.生理的口臭
朝起きた時や空腹時、緊張時に発生する口臭は、唾液の分泌量が低下することで口腔内の細菌が増殖し、悪臭ガスが発生することが主な原因です。唾液には殺菌・抗菌作用があり、口の中を清潔に保つ役割があります。
しかし、睡眠中は唾液の分泌が減り、細菌が増えて口臭が強くなります。空腹時には膵液が胃で分解される際に発生するガスが影響し、緊張時はストレスで唾液が減るため口の中が乾燥しやすくなります。これらの状態を防ぐためには、こまめな水分補給や口腔ケアが重要です。
2.病的口臭
口の中の病気や体の病気が原因で起こる口臭です。口臭全体の約8割以上は口の中に原因があると言われています。口臭の原因となる口の中の病気には次のようなものがあります。
病名 | 原因 |
歯周病 | 歯周病菌が、代謝の過程で臭いを発生させます。 |
虫歯 | 虫歯が進行して神経が腐ったり、虫歯でできた穴に食べ物が入り腐敗することで強い臭いを発します。 |
舌苔(ぜったい) | 舌に付着した白っぽい汚れ(細菌のかたまり)が、食べかすや剥がれた粘膜などのタンパク質を分解し、臭いを発生させます。 |
歯垢(プラーク) | 歯周病菌や虫歯菌などの細菌の塊である歯垢が、食べかすや剥がれた粘膜などのタンパク質を分解し、臭いを発生させます。 |
唾液の減少 | 唾液には、口の中の汚れを洗い流したり、細菌の増殖を防いだりする自浄作用があります。唾液が減少すると、口の中に汚れが溜まりやすくなり、細菌が繁殖しやすくなることで口臭が発生します。 |
口臭の原因が口の中にある場合は、原因を取り除くことで改善できます。また、歯科医院で定期健診を受けることも重要です。
3.心理的口臭
心理的口臭とは、実際には口臭がないにも関わらず、自分の口臭を過度に気にしてしまう状態を指します。この状態では、他人の些細なしぐさを「自分の口臭のせいだ」と解釈し、不安が増大することがあります。
特に、人と話す機会が多い方は、コミュニケーションそのものに苦痛を感じるようになることもあります。対策としては、客観的な検査を受けて事実を確認し、必要に応じて心理的なサポートを活用することが重要です。
4.加齢による口臭
年齢を重ねるとともに、口臭に変化が生じる可能性があります。口臭の原因となる物質は、若い世代では主に「揮発性硫黄化合物(VSC)」と呼ばれる成分です。
VSCは硫化水素やメチルメルカプタン、ジメチルサルファイドなどから構成され、卵が腐ったような独特のニオイを発生させます。舌苔からもVSCが多く発生し、口臭を悪化させる一因となります。
さらに、中高年になるとVSCに加えて「イソ吉草酸」という成分が増加することが臨床試験で明らかになっています。イソ吉草酸は、いわゆる加齢臭の原因物質であり、足の不快な刺激臭の元となる成分です。VSCとイソ吉草酸のニオイが合わさることで、より複雑で強い口臭となるのです。
5.食べ物や嗜好品による一時的な口臭
口臭には、一時的なものとそうでないものがあります。一時的な口臭は、ニンニクやネギ、お酒、タバコなどの嗜好品を摂取した後に発生しやすいです。これらは時間の経過とともに臭いも消えるため、特に治療の必要はありません。
ニンニクやネギに含まれるアリシンという成分は、体内で分解されると揮発性硫黄化合物となります。この化合物は強い臭いを発するため、口臭の原因となります。
また、アルコールも口臭の原因となります。アルコールが体内で分解される過程で、アセトアルデヒドという物質が生成されます。アセトアルデヒドも強い臭いを発するため、口臭の原因となるのです。
さらに、タバコも口臭の原因となります。タバコの煙には、数百種類もの化学物質が含まれており、それらが口臭の原因となります。一時的な口臭は時間の経過とともに消えますが、口臭が気になる場合は、こまめな水分補給や歯磨き、ガムなどを噛むと良いでしょう。

口が臭い人の共通点は7つ

口臭にお悩みの方も多いのではないでしょうか。口臭の原因はさまざまですが、口が臭い人には共通点があります。口が臭い人の共通点には次のようなものがあります。
1.虫歯や歯周病がある
口臭の原因の1つに、虫歯や歯周病が関係しています。虫歯が進行すると、歯に空いた穴に食べかすや細菌が溜まり、不快な臭いを発生させるケースも少なくありません。
また、歯周病が悪化すると、歯と歯茎の間にある隙間が広がり、そこに細菌が繁殖しやすくなります。これにより、口臭が強くなるだけでなく、歯の健康にも悪影響を及ぼします。口腔内の衛生管理を徹底し、定期的な歯科検診を受けることで、口臭の予防につながります。
2.歯に歯石が付着している
歯の健康を維持するには、毎日のケアが欠かせません。食事の後、歯の表面にはプラークが付着し、それを放置すると歯石へと変化します。
歯石が付くと細菌が繁殖しやすくなり、口臭の原因になることもあります。特に歯と歯の隙間や歯周ポケットは汚れが溜まりやすいため、歯ブラシだけでなくデンタルフロスや歯間ブラシを活用することが大切です。
さらに、歯石は自分で完全に取り除くことができないため、定期的に歯科医院でクリーニングを受けることをおすすめします。
関連記事:【歯科技工のプロが教える】歯石が口臭の原因になる理由は3つ|除去する方法も解説します!
3.唾液の量が少ない
口腔内の健康を維持するには、適切な唾液の分泌が重要です。唾液には細菌の増殖を抑える働きがありますが、分泌量が不足すると口内が乾燥し、細菌が増えやすい環境になります。
その結果、口臭や虫歯のリスクが高まる可能性があります。唾液の分泌量は年齢や生活習慣の影響を受けるため、日頃から意識的に水分を摂取し、食事の際にしっかりと咀嚼することが大切です。口の中の潤いを保つことで、口腔環境を健やかに保ちましょう。
4.コーヒーやアルコールを頻繁に飲む
コーヒーやアルコールの摂取により、体内の水分が排出されやすくなることが知られています。これにより、口の中が乾燥しやすくなり、細菌が増えやすい状態になる可能性があります。
口腔内の乾燥は、口臭を引き起こす要因の1つであり、清潔な状態を保つことが重要です。特に、これらの飲料を習慣的に摂取する場合は、水分補給を意識することで、口の中の環境を良好に保つことができます。適度な摂取を心がけ、健康的な口腔環境を維持しましょう。
5.運動不足や偏った食生活を続けている
腸内環境の乱れは、口臭の一因となることがあります。特に、運動不足や食事の偏りが続くと、腸内の悪玉菌が増え、臭いのもととなる成分が発生しやすくなります。
これらの成分は血液を介して全身を巡り、最終的に呼気として排出されるのです。そのため、腸内のバランスを整えることが大切です。発酵食品や食物繊維を積極的に取り入れ、適度な運動を行うことで、健康的な腸内環境を維持し、口臭の予防につながります。
6.タバコを吸う
タバコは口臭の原因となるだけでなく、歯周病のリスクを高めるなど、お口の健康に悪影響を与える嗜好品です。タバコが口臭の原因となるメカニズムは以下の通りです。
要因 | 詳細 |
タバコに含まれる化学物質 | タバコの煙には、アンモニアや硫化水素など、悪臭を放つ化学物質が多数含まれています。これらの物質が口内に残留することで、口臭が発生します。 |
唾液の減少 | タバコは唾液の分泌を抑制する作用があります。唾液は口内を洗浄し、細菌の繁殖を抑える役割があるため、唾液が減少すると口臭が悪化しやすくなります。 |
血行不良 | タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させる作用があり、血行不良を引き起こします。血行不良になると、酸素や栄養が口内に十分に行き渡らなくなり、口臭の原因となる細菌の増殖を促進します。 |
免疫力低下 | タバコは免疫力を低下させるため、口内炎や歯周病などの感染症にかかりやすくなります。これらの感染症も口臭の原因となります。 |
タバコによる口臭を予防・改善するには、禁煙することが最も効果的です。
7.歯並びや噛み合わせが悪い
口臭の原因の1つとして、歯並びや噛み合わせの問題が関係していることがあります。歯が重なり合っていると、食べ物のカスが溜まりやすくなり、十分に歯磨きができない場合があります。
その結果、口内の細菌が繁殖し、口臭の原因となるのです。また、清掃が不十分な状態が続くと、虫歯や歯周病のリスクも高まります。日々のケアに加えて、歯科医院で定期的に診てもらうことで、口内環境を良好に保つことができます。

口臭が気になる人におすすめの対策は5つ

口臭ケアは毎日の積み重ねが大切です。すぐに効果を実感できなくても、継続することで口臭を予防・改善できるでしょう。具体的な対策方法を5つご紹介します。
1.水分補給で口内の乾燥を防止する
口臭を防ぐには、口の中の潤いを保つことが重要です。口が乾燥すると細菌が増殖しやすくなり、不快なにおいの原因となります。
そのため、こまめな水分補給を心がけましょう。特に会話が多い場面や、緊張しやすい状況では唾液の分泌が減少しやすいため、水を飲む習慣をつけることが効果的です。
ただし、糖分や酸が含まれた飲み物はかえって口臭を悪化させる可能性があるため、できるだけ純粋な水を選ぶようにしましょう。
2.正しい歯磨きとデンタルフロスで口内を清潔にする
口腔内の健康を維持するには、毎日の適切なケアが欠かせません。特に、歯と歯の間や歯茎の周辺には汚れが溜まりやすく、丁寧に磨くことが重要です。
歯ブラシだけでは落としきれない汚れもあるため、デンタルフロスや歯間ブラシを活用するとより効果的です。また、歯磨きの際は力を入れすぎず、歯や歯茎を傷つけないように心がけましょう。
定期的に歯科検診を受けることで、虫歯や歯周病の早期発見にもつながり、健康的な口腔環境を保つことができます。
3.バランスのいい食事を心がける
口臭予防には、バランスの取れた食生活を心がけることが大切です。特に、野菜や果物を積極的に摂り入れるようにしましょう。これらは口内の健康維持に役立ちます。
一方、ニンニクやタマネギ、カレーなどの臭いの強い食品は口臭を悪化させる可能性があるので、摂りすぎに注意が必要です。また、肉中心の食生活を送っている方は、野菜や果物を意識して摂るように心がけましょう。
1日に必要な野菜の摂取量は350gとされていますが、実際には平均280gほどしか摂れていないというデータがあります。不足分を補うためには、野菜ジュースや青汁などを活用するのも良いでしょう。
さらに、糖質を極端に制限するようなダイエットも口臭の原因となることがあります。糖質制限を行うと、体内でケトン体が生成され、これが呼気とともに排出されることで口臭が発生するのです。健康的な食生活を維持するためにも、極端な糖質制限は避け、バランスの良い食事を心がけてみてください。
4.唾液腺マッサージで唾液の分泌を促進する
唾液の分泌を促すために、唾液腺を刺激する習慣を取り入れましょう。耳の下や顎のライン、舌の付け根付近には唾液を分泌する腺があり、優しくマッサージすることで活性化されます。
特に、耳下の部分を軽く押しながら円を描くように動かすと、分泌がスムーズになります。唾液が増えることで、口の中の乾燥を防ぎ、口臭の原因となる細菌の繁殖を抑えることが可能です。毎日のケアとして簡単に取り入れられるので、習慣化してみましょう。
5.嗜好品の摂取を控える
嗜好品の中でも、特に口内の乾燥を引き起こしやすいものがあります。例えば、タバコやアルコール、コーヒーは、それぞれが口腔内の環境に影響を与え、細菌が繁殖しやすくなる原因となります。
こうした影響を軽減するには飲み物や喫煙後に十分に水分補給をし、できるだけ口を乾燥させないようにすることが大切です。また、歯磨きや口内のケアをこまめに行うことで、健康な口腔内を保つことができます。過度な摂取を避けることも、予防策の1つです。

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口が臭い人の共通点でよくある3つの質問

ここでは、口臭にまつわるよくある3つの質問とその回答をご紹介していきます。
質問1.自分の口臭をチェックする方法は?
自分自身で口臭をチェックするのは難しいですが、いくつか方法があります。まず、コップやビニール袋に息を吹き込み、そのニオイを嗅いでみる方法です。
また、ティッシュペーパーや綿棒で舌苔を拭き取り、ニオイを確認する方法もあります。家族や親しい友人に協力してもらうのも1つの手段です。
質問2.口臭ケアに効果的な食べ物は?
口臭ケアに効果的な食べ物としては、食物繊維やポリフェノールを多く含む食品がおすすめです。食物繊維は、口内の汚れを絡め取って排出する効果があります。
ポリフェノールは、抗酸化作用があり、口臭の原因となる細菌の増殖を抑える効果が期待できます。具体的には、ごぼう、りんご、緑茶などがおすすめです。
質問3.舌苔を除去する正しい方法は?
舌苔は、口臭の原因となる細菌の温床となるため、除去することが重要です。舌苔を除去する際は、舌ブラシや専用のクリーナーを使用しましょう。
舌の奥から手前に向かって優しく数回こすり洗いします。力を入れすぎると舌を傷つける可能性があるので注意しましょう。1日に1回、朝晩の歯磨きの際に舌苔を除去するのがおすすめです。

まとめ

自身の口臭のチェック方法、口臭ケアに効果的な食べ物、そして舌苔の正しい除去方法を知ることで、口臭予防に繋がります。口臭は、適切なケアを継続することで改善できる可能性があります。この記事を参考に、今日からできる対策を実践し、爽やかな息を手に入れましょう。
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