共に成長できる歯科技工所|シケン

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02おかべ歯科クリニック(東京都小平市) 岡部院長

左:院長の岡部先生 右:西村

歯科医院を開業した背景について教えてください。

私が28歳のとき、知り合いから小平市の居抜きテナントを紹介してもらう機会がありました。そのころは30代半ばでの独立を目指しながら地元八王子で勤務医をしていたので、いきなりのチャンスに何も準備もしていない状態でしたが、これが自分のタイミングだと思い開業に踏み切りました。

医院の診療理念と、そのこだわりや想いについて教えてください。

当院は
「大切な歯をできる限り残す治療にこだわります」
「お母様とお子様が安心して通えるようにこだわります」
「患者様とのコミュニケーションにこだわります」
の診療理念を掲げていますが、3つとも根本的な考え方は同じなんです。自分が「こんな歯医者さんなら怖くない」「こんな歯医者さんなら通いたい」と思える歯医者さんを理念にしようと考えました。というのも実は、私は昔から歯医者や病院にいくのが大嫌いだったんですよ(笑)。予防接種とかほんとに嫌いで(笑)。
また、私が学生の頃から尊敬している先生の教えに大きな影響を受けています。その先生からは常に「治療を丁寧にする」ことと「コミュニケーションをしっかりとる」ことの大切さを間近で教わりました。先生の説明は難しい言葉を使わずに内容が本当にわかりやすいんです。先生のように患者様がまた来たいと思ってもらえるような歯科医院にしたくてこの3つの診療理念を決めたんです。

患者様に対して大事にしていることを教えてください。

患者様は診療に来るとき常に不安を抱えていらっしゃいます。だからその不安を受け止めて、わかりやすく説明することを意識しています。まずこだわっているのは「傾聴」することです。当院では必ずトリートメントコーディネーターという専任者が初診時にカウンセリングを行い、患者様の訴えや不安をドクターと共有してから治療をはじめます。補綴物を検討する際には、患者様のご希望を聞きながらしっかりとした治療方針をご説明した上で納得するものを選んでいただいています。
トリートメントコーディネーターを導入したのは2015年頃からでしたが、それからは患者様に自費補綴物を選んでいただけることが増えるようになり「患者様は高いから選ばないのではなく、知らなかったから選べなかったんだ」ということを実感しました。これからも「患者様が何を求めているのか」を引き出す力を養えるようにスタッフみんなで意識していこうと思います。

スタッフ教育に力を入れていらっしゃるようですが、どういったことをされていらっしゃいますか?

どこの歯科医院でも同じ悩みをもっていると思うんですが、以前はスタッフの採用と育成が悩みの種でした。開業当初は、それぞれスタッフが仕事に対する考えや目指す方向がバラバラだったので、やめてしまうことも多かったんです。仕事には、仕事をする上でこうあるべきという「在り方」と、上手くしていくための「やり方」の2つがあると思っていて、「やり方」ばかりを覚えても成長はしないんです。
何のためにこの仕事をやっているのかという「在り方」があった上で「やり方」を覚えていく必要がある。だから新しく入ったスタッフには仕事の「在り方」を丁寧に伝えるようにしています。それがいつの間にかカリキュラムになっていました。やはり患者様はもちろんなんですが、スタッフとのコミュニケーションは大事だと思っています。

なるほど、採用時の研修を徹底されているのですね。普段はどのようなコミュニケーションをとられていますか?

月1回30分、スタッフ全員との面談の時間を設けています。その場では、スタッフの話を聞いて一緒に考えたり、今後こうしていきたいといった想いを伝えることにしています。
そういったことを地道にやっていった結果が今に繋がっていると感じていますし、お互いの考えを共有するようになってからは、新しいメンバーが増えることはあっても辞めてしまうことはほとんどなくなりました。スタッフが成長してくれたことが医院にとって大きいですね。

当社と取引を始めたきっかけを教えてください。

シケンさんからお話をいただいたときは、オールマイティに技工物を取り扱える歯科技工所を求めていました。勝手なイメージですけど大手の歯科技工所に対してあまり良いイメージが無かったんです…。過去、意思の疎通など上手くいかないことが多くて困ったことが結構あったんですよね…。しかし、シケンさんは症例の相談などいろいろ話を聞いてくれますし、技工物の精度も良くて、それまで感じていた不安をほとんど払拭できました。

ありがとうございます。当社のサービスや製品で特に気に入っているものはありますか?

やっぱり補綴物の種類が多いところですね。特に私が力を入れているジルコニアには数種のラインナップを用意してくれているので、症例によって使い分けられるのが助かっています。一番はジルコニアですけど、セラミック系も全般精度が良いです。義歯だとノンクラスプデンチャーですかね。
歯科技工所によっては製作できないものがありますが、シケンさんだと自分が新しい治療を取り入れたいと思ったときに、それを実現できる製品ラインナップがあって、しっかり相談できるという安心感は、私にとってとてもありがたいですね。

当社と継続してお付き合いいただいている理由はなんですか?

精度が安定して良いことはもちろんありますけど、寄り添ってもらっていると感じるからですかね。私は患者様やスタッフとのコミュニケーションをとても大事にしているので、歯科技工所にも同じように求めている部分があります。それが患者様のためになると感じますからね。シケンさんはコミュニケーションを大事にされているのがよく伝わってきますよ。例えば、診療の合間にチャットツールで画像をやり取りして、症例一つひとつに対して口腔内のことを細かく確認させてもらっています。忙しいときでもストレスなくコミュニケーションがとれ、セット時の齟齬が少なくて非常に助かっています。

当社とお付き合いいただいてからの変化と、今後、当社に期待することはありますか?

治療のバリエーションが増えたことと、治療をする上で心強さみたいなものを感じるようになりました。当院がある地域は「お子さん」が多いエリアなので、矯正治療をはじめたいなと思っています。また、口腔内スキャナーなどのデジタル技術にも興味を持っていますので、これからも最新の情報やサポートをしてくれると助かりますね。

インタビューの時間をいただきありがとうございました。

インタビューを終えて

岡部先生は本当に気さくなお人柄で、歯科医師を目指したきっかけや医院経営における考え方など真剣な中に、つい笑ってしまうエピソードやユーモアを交えてお話してくださって、とても楽しく聞かせていただきました。そのような話しぶりには、歯科医師としての仕事だけでなく全てのコミュニケーションを大事にしていらっしゃることがうかがえ、岡部先生の過去のご経験や学びが垣間見えたインタビューとなりました。

28歳とお若くして独立開業された当初は、医院経営の大きな課題の一つと言える「スタッフの定着問題」に直面し、悩みを抱えていらっしゃいました。仕事のやり方を教えるのではなく、スタッフ全員が目指すべき目標を統一して「在り方を伝える」という考え方の原点は、学生時代に体育会剣道部の主将をされていた経験(先頭に立って、部員をまとめて、目標に向かって率いていくこと)が活かされているとお話してくださいました。

当時から「トップとして組織を運営することの難しさ」に挑戦するポジティブな姿勢が、今の定着率改善へと繋がっているのだと感じました。

そして私が注目したいのは「診療中に保育士の託児を受けられる無料サービス(予約制)」です。私も3歳の子を持つ身で、つい子どもを優先し自身の検診や通院は後回しにしてしまうことがあります。「こんな歯医者さんだったら通いたい」安心して子どもと一緒に通院したいというママの想いに岡部先生とスタッフの皆様が取り組まれている一つだと思います。「家族みんなが安心して通えて、気軽に相談できるアットホームな歯科医院」となって地域に根ざした医療を目指されていることがすごく伝わってきました。医院ホームページにも詳しく掲載がありますのでチェックしてみてください。

当社については「豊富な製品ラインナップのおかげで患者様の選択肢が広がっている」との評価をいただき、自分たちの仕事がお役に立てていることが嬉しく励みとなりました。

また今後は「子どもたちの歯の健康に携わっていきたい」と院内での矯正治療を導入されるとのことです。当社の矯正技工物は専任担当者がしっかりとサポートいたしますので、是非ベストなご提案をさせていただきたいと思っています。今後も新たな商品のご提案を通じて、歯科医療を支える歯科技工所として「より良いパートナー」となるよう尽力してまいります。

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